| 生コンクリートに要求される品質とは、我々生コンメーカーにとってはJISに規定された品質ということになります。しかしお客様であるゼネコンや設計事務所そして建築主といった生コンユーザー様にとっては、構造体に打ち込まれて硬化したコンクリートが、その構造物に要求されている性能を満たすということが”要求品質”となると思います。生コンのスランプや空気量、強度がいくらかということではなくて、実際に出来上がった建物が本来計画した性能を満足し、欠陥がないということが重要なのです。
当社にとっての生コンの品質管理事項は圧縮強度、スランプ、空気量、塩化物量、コンクリート温度などですが、お客様にすれば、まず生コンの打ち込み時ではワーカブルな流動性、材料分離抵抗性などで、打ち込み後は適度なブリーディングや硬化速度や凝結速度ということになり、硬化後においては打ち上がり面、圧縮強度や弾性係数などであり、このように生コンの製造側と使用側では要求品質にズレがある事は、否めない事実だと思います。
では、当社をはじめ生コン製造メーカーが、出来上がった構造体のコンクリートに対して責任が持てるかというと、やはり現在の分業性においては、材料供給と言う仕事を担っている訳ですから、荷卸し完了の時点が責任範囲の分岐点になっていることは、原則として間違いはありません。しかし裏を返せば、荷卸し時点の品質と言うのであれば、その生コンが適切に扱われて、適切に施工されて、適切に養生された場合は、構造体コンクリートとしてユーザー様が要求している基本性能を満足するものであることは当然です。
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