工場見学 from 芝浦工業大学!

芝浦工業大学の学生さんが工場見学に

日に日に暖かくなる今日この頃、芝浦工業大学でコンクリートの研究をされている伊代田岳史教授と、その研究室の学生さん11名が工場見学に来てくれました。
 
なぜ東京は港区にある芝浦工業大学から神奈川の西にある当社まで見学に?と思いますよね。
実は過去に3年間ほど共同研究していたことがあり、そのつながりで当社の大川さん(研究開発部門の責任者)と伊代田先生が仲良しに。今回はその研究室の学生さんに実際の生コン工場がどのように生コンクリートを扱っているのか、また戻りコンを再利用してリサイクル事業の製造工程を見てもらおうということで、見学が実現したというわけです。
 
今回、生コン工場の各工程を説明するのは技術課長の森川さん。
20代で課長になった会社のエースです。
 

まずは製造工程

製造工程を見学するため、まずは事務所内の操作盤へ。
なぜ製造工程を見るのに事務所内なのか?というと、生コンクリートの製造は全てコンピュータ制御で行われているからなのです。
 

 
コンピュータを操作するオペ(※1)は入社5年目のホープ・新村さん。指定された配合どおりに材料が投入されているか、練り具合(※2)が柔らかすぎたり硬すぎたりしていないか、モニターに映し出される様々な情報を厳しい目で確認しながら、生コンをネルネルしていきます。
 
学生の皆さんは森川さんから「どの材料をどのくらい使って製造するのか」の説明を聞きながら、新村さんの操作を見学。生コンについて研究している学生さんたちにとっても実際の製造工程を研究室でも見ることが少ないとのことで、とても真剣に見ていました。
 
※1)オペレーター:操作盤を操作して生コンを製造する人
※2)生コン工場では生コンを製造することを「練る」といいます
 

次は品質検査

次は工場出荷時に行う工程検査(生コンクリートの品質検査)を見学するため、事務所から試験室へ大移動です。
プラントで練られたできたてホヤホヤの生コンクリートはいったんミキサー車に積まれ、そこから一部が取り出されて工程検査に回されます。
 

 
通常工程検査で行うのは、圧縮強度・容積・塩化物・コンクリート温度・スランプ・空気量についての試験ですが、今回見学したのは、そのうちのスランプ試験と空気量試験。(どんな試験なのかはこちら↓↓↓)

【スランプとは】

    水量の多い、少ないにより、軟らかさや流動性が異なる。この軟らかさや流動性の程度を示す一つの試験方法としてスランプ試験がある。フレッシュコンクリートのスランプは、上の内径が10cm、下の内径が20cm、高さが30cmの鋼製中空のコーンにつめたコンクリートが、コーンを引き抜いた後に最初の高さからどのくらい下がる(スランプする)かを示すものであり、スランプが大きいコンクリートは、軟らかいコンクリートということになる。
  •  【空気量とは】
      フレッシュコンクリートの作業性(ワーカビリティー)の改善や、硬化コンクリートの耐久性(耐凍害性等)の向上のため、コンクリートを練り混ぜる段階で微小な空気を、AE剤またはAE減水剤と呼ばれるコンクリート用化学混和剤を用いることにより、コンクリート中に導入する方法が、一般的に採用されている。生コンはほとんどの場合、ユーザーから空気を入れないコンクリート(プレーンコンクリートまたはNon AEコンクリート)としての指定がない限り、空気量を3~6%入れたコンクリート(AEコンクリート)を製造し、出荷している。

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    日常的に行っている工程検査も、たくさんの目に見つめられると妙に緊張(^_^;)
    無事合格してε-(*^o^*)ホッ
     

    続いて材料の受入工程

    生コンクリートの材料になる砂・砂利(骨材と呼ばれます)の受け入れ方法は工場ごとに違うのですが、当社ではグランドホッパーを採用しています。
    地面に掘った穴の中に骨材を落として、地下に設置されたベルトコンベアで骨材サイロと呼ばれる貯蔵設備へ運ぶ、都市部などでは一般的なものです。
     
    学生の皆さんには、構内に出てダンプで運ばれてきた骨材がグランドホッパーに落とされるところをみてもらいました。グランドホッパーは結構深いので、覗き込むと吸い込まれそうになります。
    高いところが苦手な人は怖いかも(笑)
     


     
    グランドホッパーに落とされた骨材がサイロの中でどのように貯蔵されているのかを見てもらうために、実際にサイロ内へ。
    骨材はその種類(産地や大きさなど)ごとにそれぞれ分けて貯蔵します。ひとつの区画には最大500tの骨材が入るのですが、それが全部で17区画。様々な骨材が大量に貯蔵された空間に、皆さん圧倒されていました(ちなみにサイロはテント張りなので、中は蒸し風呂・・・)。
     



     

    最後はリサイクル事業

    見学の最後は、当社独自の取り組みである戻りコンのリサイクル工程です。
     
    ちょっと難しい話になるのですが、出荷した生コンリートの何%かは、現場で余ったりして工場に戻ってきます。この戻ってきた生コンクリートを「戻りコン」と呼び、当社ではこの戻りコンをリサイクルして再生セメントを製造しています。
     
    戻りコンを洗ってふるいにかけることで骨材・微砂を分級し、残ったスラッジ(セメントと水が混ざったもの)を脱水してから破砕・乾燥することで再生セメントを製造します。戻りコンは廃棄物として処理されることが一般的なのですが、経費面からも循環型社会への貢献という観点からも、できるだけ廃棄物を出さないためにこういった取り組みを行っています。
     
    これ以上はよりマニアックな世界に突入してしまいますので、興味がある方は「リサイクル事業について」をお読みくださいませლ(╹◡╹ლ)
     


     

    トレーラーミキサーを見てから座談会へ

    トレーラーミキサーにびっくり

    一通り工場を見てもらったあとは、おそらく国内では例を見ないトレーラータイプのミキサー車【トレーラーミキサー】も見てもらいました。
    当社自慢のトレーラーミキサーのメリットは、輸送のCO2排出量を削減できるとともに、ドライバー不足解消に期待できます。
    見たことのない大きさと長さに、みなさんとても驚いて興味津々で見ていました。
     

     

    活発な意見交換で締めくくり

    外を満喫?したあとは事務所に戻って見学のおさらいと質問タイム。
     
    生コンクリートやリサイクル事業についての説明に入ると、そこはやはり研究室の学生の皆さん。熱心に耳を傾け様々な質問が飛び出し、活発な意見交換が行われました。
     
    締めは伊代田先生から、先生の研究分野である「高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの可能性」についてのご講義を。専門的な分野のお話だけに技術課の面々にとっては最新の技術について学ぶことができ、とても有意義かつ貴重な時間を過ごすことができたようです。
     
    もちろん、学生の皆さんにとっても良い時間となったのであれば、私たちとしても嬉しい限り。
     

     
    そんなこんなで、このような社会情勢ではありますが、私たちは感染対策に気を付けながら工場見学を行っています。
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