モアイ像、はじめました?

モアイ像、はじめてみました

会社でモアイ像が作られました。
高さ約80cm、重量約200kgと、なかなかの体格(顔格)です。
 
【モアイ像(立像)/型枠から外したばかりでグリースまみれ】
 
あらかじめ強調しますが、目的はモアイ像を作ることではありません。
実はちゃんと会社として目指すべき方向(目的)があり、その目的のための手段のひとつが、結果としてモアイ像になったということなんです。
 
目的とは何か?
これからそれについてお伝えしていきますね。
 
 

ゼロエミッションへの取り組み

ゼロエミッション:
1994年に国連大学が提唱した考え方。あらゆる廃棄物を原材料等として有効活用する、資源循環型の社会システムのこと。

 
当社ではリサイクル事業にも力を入れていることは何度かホームページでも紹介していますが、その根底にはこの「ゼロエミッション」があります。
最近よく耳にするSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)の浸透により、このゼロエミッションへの取り組みが各方面で強化されています。SDGsは様々な観点から「持続可能」を考えるもので、必ずしも環境対策だけを指すものではありませんが、地球環境への負荷軽減もSDGsが掲げる大きな目標のひとつであり、ゼロエミッションとは切り離すことができません。
 
そして、今回のモアイ像製作の目的のひとつは、このゼロエミッションを目指す当社のリサイクル事業における、新たな可能性の検討です。
 

建設現場から戻ってきた戻りコンクリ-ト(戻りコン)から、セメントと似た性質を持つリサイクルセメントを作り出し、それを生コンクリートの材料の一部として使う。

 
これは当社が進めているリサイクル事業の根幹ですが、このリサイクルセメントをいかに使う(捌く)かも、この事業を進めていくうえで大切なことなのです。
 
作ったリサイクルセメントは空気中の湿気などと反応しないように、「サイロ」という専用の貯蔵設備内に在庫されます。サイロは四次元ポケットではないので、貯蔵できる量には限りがあります。
 
つまり、作ったリサイクルセメントをきちんと消費できないと、こんな展開になってしまいます。
↓↓↓

  • 消費できないと、製造設備がいっぱいになり貯蔵することができない。
  • 貯蔵できないと、新しくリサイクルセメントを製造することができない。
  • 製造できないと、スラッジケーキ(※)を廃棄しなければならない。
  • (※)スラッジケーキ
    リサイクルセメントの原料。簡単にいうと戻りコンクリートの絞りカス。これを破砕乾燥してリサイクルセメントを製造する。
     
    そう、リサイクルするためには、リサイクルセメントを使って(捌いて)いかなくてはならないのです。
     
     

    生コンクリートが持つ可能性の拡大

    リサイクルセメントを低炭素の建築材料として使用する流れは徐々に加速していますが、まだまだ醸成されているとは言えません。
     
    そうは言っても、リサイクル/ゼロエミッションへの歩みを進めることは、当社に限らず事業を営む全員の共通課題(命題)でもあります。
    そこで私たちは、リサイクルセメントを建築材料への利用に限定せず、様々な利用方法を模索することでその可能性を広げられないかを検討することにしました。
     
    検討メンバーの中心は20代~30代の比較的若い社員たち。
    これからを担っていく世代だからこそ、既存の枠組みにとらわれない柔軟な発想で、自分たちの未来を創っていってほしいという当社社長の願い・期待が込められての人選です。
     
    その検討メンバーがたどり着いた可能性のひとつが、この「モアイ像」なのです。
     
     

    なぜ、モアイ??

    何か(って何だ?)に祈りを捧げる偶像を作ることが目的!!では、ありません。
    あらかじめ、念のため。
     
    リサイクルセメントの活用を検討して、なぜモアイにたどり着いたのか?
    当時の打合せ経緯を振り返ると、こんな流れだったようです。
    ↓↓↓

  • 建築材料への利用に限定しないと何ができるのか?
  • 構築物のように強度が求められない、制約の少ないものがいいなぁ。
  • 生活必需品ではなくて、趣味の嗜好(しこう)品で面白いものはないか?。
  • どうやらモアイは人気らしいぞ。/情報源不明
  • せっかくだし大きく作ってみるか?/もはやノリ

  •  
    まぁ、何をやるにも毎回こんな感じの展開(苦笑)
     
    そんなこんなで、とりあえずモアイ!と決めて動き出したものの、工芸品の分野は至って素人なわたしたち。発泡スチロールで型(雄型)を製作するものの強度が足りず、石膏で雌型を試作する際に破損というか破壊(泣)
     
    【発泡スチロール製の雄型製作仕上げの図】
     
    そもそも、大もとの雄型は木製か粘土製でしょう、と知ったのは雄型2号(やはり発泡スチロール製)を製作した後の談。強度補完を目的に表面にパテを塗りたくり、乾いたら、脱型しやすいように自動車用グリースをさらに塗りたくり、どうにかこうにか石膏製の雌型が完成。
     
    なかでもモアイの顔にテーパー修正を施す苦労と言ったら・・・大変でした(泣)
     
     

    これからどうする??

    モアイを大量生産して売ることが目的ではありません。
    もちろん、売れたら楽しいのは間違いありませんが(笑)
     
    リサイクル事業の可能性を広げること。
    そしてその検討を、これからを担う若いメンバーが行うこと。
     
    ベテラン社員たちからの知識・見識を基礎に、若いメンバーが柔軟な発想で新しい展開を模索することが、企業単体に留まらず、これからの社会を支える世代の育成につながるはずです。
     
    【検討メンバーによるミーティング風景(今回は撮影用?に社長も出席www)】
     
    某テレビ番組でもCOP26の様子が放送されていましたが、SDGsが掲げる目標のひとつである低炭素社会実現に向けた取組みも加速し続けています。
    どうしたって物理的ボリュームが大きい建設業界において、ゼロエミッションや低炭素社会実現は全ての事業者における至上命題とも言えます。
     
    わたしたちは建築材料メーカーの一員として、これからもゼロエミッション&低炭素社会の実現に向けて、自分たちにできる取組みを進めていきたいと考えています。
     
    ※冒頭のモアイ、きれいにしたらこんな感じです。おひとついかがですか??(笑)

     
     
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