工場見学 from 藤沢工科高校 !

藤沢工科高校から工場見学に来てくれました!

2022年1月12日・19日の2日間、当社からおそらく一番近くにある高校神奈川県立 藤沢工科高校の皆さんが工場見学に来てくださいました!!
 
見学に来られたのは都市土木科の3年生(総勢21名)、総括教諭の近藤先生ならびに担当教諭の福田先生。このご時世での実施ということもあり、今回は見学工程が大人数になりすぎないよう、2日間に分けての実施となりました☆
 

今回の見学の目的は??

見学に来られる3年生のみなさんは、全員春からの進路(就職)が決まっているそうです。
そんな新たに社会人としての人生を歩き出す生徒の皆さんのために、近隣の事業所として何かできることはないか・・・。
そう考えて、今回は「入社前に抱えている不安の解消や、新生活のモチベーションアップにつながる見学にする!」を目的に実施しました。
 
聞けば、建設関係へ就職する生徒さんが多いとのこと。
いつかどこかで取引先として再会するかもしれません。
だから、というわけではありませんが、建築に欠かせない材料である生コンクリートがどう作られて、現場で余った生コンクリートがどうリサイクルされているのかを実際に見て学んでもらいますwww
 

まずは座学で

パワーポイントを使って、当社の事業概要、設備と生コン製造の流れ、現場で余った生コンクリートのリサイクル事業についてを説明します。
 
講師を務めた社員はもちろん、生徒のみなさんも緊張気味でしたが、とても真剣に話を聞いてくださいました( 。•̀_•́。)キリッ
建設関係へ就職が決まっている生徒さんの中には、生コンクリートがどこで使われ、どのような材料で作られているのかを知っている方も。
さすがです!!
 
【会議室にて流れを説明(皆さんきちんと聞いています)】

 

生コン工場を見学

注意事項を含めて、ひととおり説明を受けたら構内見学へ。
安全第一!で、普段見ることのできない設備の中を見てもらいましょうっっ。
 
まずは、多くの生徒さんが構内の広さに圧倒されていました‧˚₊*̥(∗︎*⁰͈꒨⁰͈)‧˚₊*̥
出荷中だったので、ミキサー車・ダンプ・バラ車など、構内には大型車が出たり入ったり。
なかなか間近で安全に見ることない大型車を前に、皆さん興奮気味!!
「乗ってみた~い!」との声も(笑)
 
【構内で大型車も見ながらの設備見学中】

 
構内を見たあとは、工場の各設備・工程を見学します。
最初は材料の受け入れと、生コンクリートの製造工程。
 

材料の受け入れ設備

生コンの材料でもある骨材(砂利・砂)をどのように運び、どこに保管しているのか?
受け入れ方法は各工場で違うのですが、当社ではグランドホッパー(地面に掘った穴の中に骨材を落として、地下に設置されたベルトコンベアで骨材サイロと呼ばれる貯蔵設備へ運ぶ)を採用しています。
骨材にはいくつか種類があるので、それらが混ざらないように、種類ごとに区画分けして保管します。
 
【写真奥にある屋根の下がグランドホッパーです】

 

生コンの製造工程

生コンの製造工程は、ざっくり言うとこんな感じです。
(1)材料貯蔵設備から必要な材料をプラントへ移送
(2)それぞれの材料を計量してプラントミキサへ投下
(3)練り混ぜ
(4)ミキサー車に積み込み
これらの作業は全て、事務所内のコンピュータで管理され、全自動で製造されています。
 
【プラント内をじっくり見学】


 
ミキサー車に積まれた生コンは、建設現場へ運ばれ、建物や橋などになります。
文字どおり基礎となる生コンクリート。規格に則り正確に作って、確かな品質で現場に届けています。
 
さぁ続いては、建設現場で余ってしまった生コンクリートのリサイクル工程を見に行きますよ~。
 

リサイクル事業について

当社独自の取り組み「生コンのリサイクル」の工程です。
出荷された生コンクリートのうち、約2%は現場で余ったりして工場に戻ってきます。戻ってきた生コンクリートを『戻りコン(あるいは残コン)と呼びますが、これが年間でどのくらい発生しているかというと・・・
 

  • 日本国内では容積にして東京ドーム2~4個分
  • 世界では東京ドーム100個分以上!!

 
ちょっと想像つかないですね。
でもこの戻りコン、今までは廃棄物として捨てられていたんです。せっかく作ったのに、そんなにたくさん・・・(泣)
とくに生コンの材料のセメントって、製造するのにすごい量の二酸化酸素を消費するんです。地球環境に負荷をかけて作って、さらにそれを捨てて負荷をさらにかける。
どないやねん、と。
 
現場で余ってしまうのが仕方ないのであれば(そこは当社の努力だけではどうにもならない)、余って戻ってきたものを捨てなくて済むようにしよう!と。
そんなわけで、当社ではこれをリサイクルして「再生セメント」と呼ばれる、セメントに似た性質を持つ製品を作っています。
再生セメントとは何ぞや?については後ほど。
 
さて、ちょうど見学中に、現場で余った戻りコンを積んだミキサー車が帰ってきました。
 
【戻りコンの受入施設を見ているところ】

 
現場から戻ってきた戻りコンから再生セメントが作られるまでの概要はこんな感じです。
 

1.水で洗ってふるいにかける
洗ってふるうことで、戻りコンを、骨材・微砂・スラッジに分けます。
※スラッジ:セメントと水が混ざったもの
 
2.スラッジをしぼる
スラッジをプレス装置で脱水して、スラッジケーキにします。
※スラッジケーキ:スラッジから水分を取り除いた搾りかすみたいなもの。
 
3.スラッジケーキを破砕・乾燥する
キルンと呼ばれる乾燥しながら破砕する設備で、乾かしながら粉状にします。
 
4.こうしてできあがった粉が、再生セメント。できあがり~。

 
こうして、廃棄物として処理されることが一般的なこの戻りコンを再生セメントとして文字どおり「再生」させて、生コンの材料などとしての再利用を可能にしています。
この再生セメントは、同量の普通セメントを製造する場合に比べて、二酸化炭素の排出量が少ないという特徴もあります。
ごみを出さない、二酸化炭素も減らせる。いま求められている地球環境問題にも、こういった形で積極的に取り組んでいます。
 
【分級施設(残コンの骨材と水を分ける)を見ているところ】

 
★生コンのリサイクルに興味のある方は、是非こちらの「リサイクル事業について」もご覧ください♪
 

生コンクリートの品質試験

見て説明を聞いているだけではつまらないし、じつに実に(身に)ならない。
人生何事も経験です(これ、ホントにそう)。
 
というわけで今回高校生のみなさんに体験いただくのは、「スランプ試験」「空気量試験」
もちろんいきなり体験しても訳が分からないので、生コンクリートの品質管理を行う“試験室”での業務について説明を受けます。
 
【生コン製造に使用されている骨材】

 
【品質管理についての説明をしています】

 
ではいよいよ、実際の品質試験にチャレンジしていただきましょう!
 
【まずは、先輩が見本を見せます♪】

 
【いよいよチャレンジです(๑•̀o•́๑)۶】

↑↑↑こちらはコンクリートの中の空気量をはかる試験をやってもらいました。
 
【スランプ試験もやってみます】

 
スランプ試験という生コンクリートの流動性を示す値を求めるための試験もやってみました。
プロの指導のもと、見事生徒さんたちも基準値の合格範囲内に収まりました☆
 

 

質問タイムとまとめ

構内を見学していただき最後は見学のおさらいと質問タイム!
たくさんの質問と感想いただいたのですが、書ききれないのでいくつか感想をご紹介しますね。
 
『生コンクリートがリサイクルされていることにびっくり!』
『知らなかったことを知れて楽しかった!』
『就職前に、こういう会社もあるんだと知ることができて良かった』
 
皆さんの声に、工場長の蒔野さんも終始笑顔!!
 
【蒔野さん(写真右端)の言葉に耳を傾けるみなさん】

 
会社見学の締めは、蒔野さんから激励の言葉。
 
❝私たちもそうですが、皆さんが就職する会社の先輩たちは、新入社員の皆さんに期待しています。すぐに結果が出なくても大丈夫。チャレンジと失敗を繰り返して、社会人として成長していってください‼❞
 
さすが工場長、というコメントですね(笑)
 

工場見学を終えて

今回の見学会は製造課の新村健太朗さん、テスティング事業部の橋本雄太さん、技術課の木原一輝さんの3名の若手社員が中心となり企画から運営まで、部署を超えた連携で実施されました。
そして一人でも多くの生徒さんに楽しんでいただき、喜んでもらえるよう、当日まで何度も打ち合わせを重ねて当日を迎えました。
 
工場見学に参加した社員の声もご紹介いたします。

新村健太郎さんより
先生方の協力もあり、スムーズに見学を終えることができたと思います。
特に、2回目の見学のときに「普通の普通のセメントと再生セメントは強度は変わるんですか?」という質問が出てきました。高校生のみなさんが、しっかり設備を見て、私たちの話をよく聞いてくださっていたのだなと感じました。
また、先生から「学校外の授業や修学旅行も行けなかった学年なので卒業前に一つでもできて良かった。」というお話を伺ったときに、コロナが収まらない時期での見学ではあったものの、開催できてよかったと思いました。
 
橋本雄太さんより
高校生のみなさんの姿勢が前向きだったので、見学がスムーズに進んでとても良かったです。
今回の見学ではリサイクル部門の担当でしたが、今後たずさわっていくであろう生コンの行方についても、皆さんに伝えることができたのは良かったと思います。
実際の工場を見て、戻りコンがどのように処理されているかを知ってもらうことで、環境問題について考えるきっかけになってもらえたら幸いです。
 
森内剛さんより
試験室で工程(コンクリートの毒味みたいなもの)の見学をおこなっているとき、高校生のみなさんが楽しそうに体験してくれたことが良かったと思います。
パワーポイントで説明するより、実際に見学や体験をする方がみなさんの印象に残りやすいと思いました。
 
【上から新村さん、橋本さん、森内さん】

 

そもそも会社見学の目的とは?

様々な会社がいろいろな形での会社見学を行っていますが、当社が会社見学に力を入れている理由は、こちらです。

  • 一般的ではない「生コン製造業」がどんな仕事か、ひとりでも多くの人に知ってほしい。
  • その中で、当社が何に力を入れて、何を大切にしているのかを伝えたい。
  • 地場産業でもあるので、地域の方々に開かれた会社でありたい。

また、これから当社へ入社する生徒さんに見学していただくことは、見学を通して会社への理解が少しだけでも深まり、働くことに対する不安や入社後に生まれがちな「イメージと違った」というギャップを解消できるという意味もあると考えています。(そうなるように企画しています)
 
とくに、今回の会社見学は、コロナ禍で学校の行事(修学旅行)が全て中止になり「どこにも行けずに卒業を迎える3年生20名の工場見学を受け入れてほしい。」というご要望を高校からいただき開催にいたったのですが、正直なところ、申し出をいただいたときには人数の多さに戸惑いはありました。
安全にできるのか?その人数の若者にきちんと伝えられるのか?など、不安がむくむく。。
 
それでも、どうやったらできるのかを考えることが、当社が大切にしている精神でもあります。
事務部門と工場部門で話し合う中で、若手社員から
 
・2日間に分けて10名ずつ生徒さんを受け入れてはどうか?
・最初に座学で説明してから現場を見学すれば、生徒さんがより生コン工場を理解できるのでは?
・生徒さんが実際に体験したほうが、もっと生コンの構造に興味を持ってもらえるのでは?

 
というように、相手(高校生)の立場で考えた提案を次々と。
通常業務に加えて当日までの準備にもしっかり取り組み、1回目の工場見学が終了したあとも自発的に改善して次に繋げようとしていました。
まだまだヒヨッコかと思っていましたが、なかなかどうして。彼らの成長している姿を見られたことは、会社にとっても大きな収穫です。
 
何より、生徒の皆さんがとても真面目に楽しそうに工場見学に参加されていて、受け入れる側としても、とてもやりがいがありました。
引率の先生方が『最後に、生徒達に思い出を作ってあげることができて良かった。本当にありがとうございます。』と喜ばれていた姿も印象的でした。
 

ありがとうございました‼

藤沢工科高校の先生方ならびに生徒の皆さん、このたびは三和石産へ会社見学にお越しいただき、誠にありがとうございました。
地元の高校からご要望いただけたことを、何より嬉しく感じています。
少しでも楽しみながら学んでいただけたら、と思い、若手社員を中心に打合せを重ねてきました。
 
『新しい事を知りたい!』『多くの事を吸収したい!』という生徒の皆さんの熱意と真摯に学ぶ姿勢がとても素敵で、私たちも活力をいただきました。
大人として、人生の先輩として、皆さんにいい背中を見せられるよう?がんばらなければ、と気持ちを新たに日々仕事にのぞんでいます。
この春からそれぞれ新しい道へ進んでいく皆さんのご活躍を心から願うばかり。
いつの日かビジネスパートナーとしてお会いすることもあるかもしれませんが、そのときにはぜひ、一緒にがんばりましょう!
 
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このような社会情勢ではありますが、私たちは感染対策に充分気を付けながら会社見学を開催しています。
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